消化管ステント留置のステント選択について

消化管ステント留置術

まずは情報収集

 消化管ステントはオリンパス社が進出してきていないため,ボストンサイエンティフィックが大きな勢力を誇っています.センチュリーメディカルTaeWoongのステントを扱っていますし,Cookゼオンメディカル,最近では国産の心血管ステントを取り扱っていたメーカーも参入してきています.まずは知識を仕入れることが重要です.

 学会会場や施設に出入りしている業者さんから新しい情報を入手しましょう.

カバー付きか否か?

ステントのcoveredとuncoveredの選択ですが,これはmigrationのリスクとingrowthとの兼ね合いになります.

屈曲の強い胃十二指腸や大腸はmigrationのリスクが高いのでuncoveredを選択します.食道はリンパ節の圧排など腫瘍の露出がない狭窄なingrowthよりmigrationのリスクを考慮しuncoveredを通常の食道癌であればcoveredを選択しています.

 食道胃接合部をまたぐ場合はHANAROSTENTNiti-Sのように 逆流防止機構のあるステントが必須です.PPIの投与も必要なことがあります.

リリース方向の選択

 proximalリリースとdistalリリースの選択の話ですが,食道のUltraflex™ Esophageal Stent(ボストンサイエンティフィック)以外はdistalリリースしかないので,選びようがないです.

 食道の場合のみが選択が可能です.

選択の基準は狭窄の手前と奥のどちらをきちんと位置決めしたいかによります.

ステントを少し(フレアが開く程度で2㎝ぐらい)リリースして,デバイスの押し引きで位置の微調整を行います.上部食道や頚部食道ですと口側端の位置が非常に重要ですのでproximalリリースを選択します.下部食道で食道胃接合部にかけたくない場合や噴門部狭窄で胃壁に遠位端が当たるような留置をされる場合は遠位端の位置が重要ですのでdistalリリースとなります.どっちでもいい場合はステントの選択枝が多いdistalリリースを選びます.

ステント長の選択

 基本は狭窄長の近位,遠位側に2㎝ほどの余裕を持たせますので,狭窄長+4㎝ということになります.ここに手技中のずれを加味してステント長が算出されます.

 透視下で狭窄部とステントがきちんと把握(視認)できればいいのですが,透視台の性能がいまいちで狭窄部ステントもぼんやりとしか把握できない場合は1,2㎝の保険をかけて留置する必要があります.

 そのほかのポイント

 素材

 まーだいたいステンレスかナイチノールです.消化管ステントを素材で選択することはないでしょうが,胆管のバスケットでは最近話題になっています.

 製造方法  編み込み( Braided )かレーザーカット

 これも消化管は編み込みしかないので消化管ステントでは問題になりません.

胆管ステントのところで触れたいと思います.

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